| [153]レンズ系の開口絞りについて |
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投稿者:T.S |
投稿日:00/11/01(水) 11:24 |
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私は,最近レンズ設計について学び始めたのですが,レンズ系における
開口絞りと入射瞳と射出瞳の関係がわかりません
特にそれぞれの位置関係をどのようにして求めるのかが分かりません
開口絞りは,最初に与えておくものなのでしょうか?
レス: レンズ屋 投稿日: 00/11/02(木) 18:28
絞りの理解はなかなか難物です。
「入射瞳」はレンズを物体側から見たときの絞りの像(通常は虚像)なのですが、こう表現してもなかなかピンとこないと思います。しかし、私も他にいい説明の仕方を知りません。
入射瞳位置は、絞りより手前(物体側)にある光学系による絞りの像の位置を求めればわかります。
射出瞳も同様です。
最後の質問はシミュレーションをする場合のことでしょうか?
そうであれば、どのソフトでも開口絞り面は最初から指定しておく必要があります。
レス: T.S 投稿日: 00/11/02(木) 20:16
回答ありがとうございます。
開口絞りについて、最初から指定しておくとのことですが、
レンズ設計においても同じことが言えるのでしょうか?
だとしたら、開口絞りの位置をどの様に与えたら良いのでしょう?
その決定の方法、基準などあったら教えてください。
お願いします。
レス: レンズ屋 投稿日: 00/11/03(金) 15:59
レンズ設計においても、同じことが言えます。
開口絞りの位置によって、コマ収差、非点収差、像面湾曲、歪曲収差、倍率の色収差の量が変ってきます。つまり球面収差と軸上色収差以外の収差はすべて開口絞りの位置の影響を受けるのですから、開口絞りの位置は重要です。
開口絞りの位置を決める基準はありませんが、次の性質が指針になります。
画角の奇数次に比例する収差、すなわちコマ収差(1乗)、歪曲収差(3乗)、倍率の色収差(1乗)は、レンズ構成を対称形にし、中央に開口絞りを設置することで無くすことができます。絞りの前で発生した収差が、絞りの後でキャンセルされるからです。ガウスタイプをはじめ対称形のレンズが多いゆえんです。
もっとも、望遠タイプやレトロフォーカスタイプなどレンズ構成を対称形にできない場合も多く、その場合は収差補正やレンズの小口径化に適した絞り位置を捜す必要があります。
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